2016-07-20
【パルマ共同】熊本県や大分県で起きた地震からの復興を願い、オペラ歌手、木梨あずささん(40)ら日本人音楽家が21日、イタリア北部パルマでチャリティーコンサートを開き、「荒城の月」など両県ゆかりの歌で被災地にエールを送った。
パルマ在住の木梨さんは大分市生まれで熊本市育ち。尚絅高から武蔵野音大に進んだ。両親や多くの友人らが被災し「遠く離れていて何もできず、歯がゆい気持ちだったが、歌でみんなを助けられる」とコンサートを発案し、パルマ音楽院の卒業生らの間で支援の輪が広がった。
コンサートでは女性出演者は浴衣姿で、民謡「五木の子守唄」や大分県にゆかりのある滝廉太郎が作曲した「荒城の月」などを披露。コンサートの前にはパルマ中心部の広場周辺で、県のPRキャラクター「くまモン」のイラストを描いたポスターを持って歌いながら歩き、支援を呼び掛けた。
平成28年5月23日(月曜日)
熊本日日新聞朝刊(共同通信配信)